学習者の個別最適な学びを促すデジタルコンテンツ活用の検討
日本教育カウンセリング学会 第19回(福島大会)
本研究では,中学校第1学年から第3学年の生徒を対象に実施した学習アプリの活用の効果について,学習履歴と学力,質問紙調査の結果の分析から,その効果と課題について検討した。結果,デジタルコンテンツの活用頻度及び活用への肯定度が最も高かったのは,学力中群であった。学力中群に関しては,デジタルコンテンツを用いた学習が,学習への動機づけを促すことに繋がることが示唆された。他方,学力高群は,既に身に付いている学習内容を繰り返し行うといった使役的な学習活動に留まることが確認された。