学校では、様々な事件事故だけでなく、暴力、いじめ、虐待などトラウマに関係するような出来事がしばしば起こっている。そのため、日本でも、トラウマの理解に基づく対応、すなわちトラウマインフォームドなアプローチが必要になっている。このアプローチは、スクールカウンセラーだけが行うのではなく、学校組織全体として、取り入れていくことが重要なところだが、まだまだ日本での導入は難しい。しかし、学校もスクールカウンセラーなどとの連携が随分定着してきているため、学校が対応に困っているケースなどに対しても、トラウマの視点からも解説することで、教員などにトラウマインフォームドアプローチが徐々に浸透していくと考える。