聴覚障害者の生と臨床実践の在り方
"成人・小児重度聴覚障害者各々2症例の人工内耳装用後の長期経過に寄り添うなかで、彼・彼女らの生きる日常の生の地平から我々の臨床実践上の意義を改めて掘り下げ考察した。その結果、聴覚障害者の日常が音に開かれていく意義とは、我々の他者理解の根底にある共感的情操世界に開かれる経験とも言い得るものであった。そしてそれは、聴覚障害者の生きる足場そのものと他者・周囲世界との出会いの質的変容を
博士論文(京都大学・人間環境学)