褥婦の心理的な理解に苦慮している看護学生が多いため、どのように褥婦の心配事を把握するのか半構造化面接により明らかにした。結果、心配事に対する把握は、「褥婦が示す言動・看護者とのやり取りから心理状態を読み取る」「出産経験と関連づけて心配事の程度を判別する」「負担感を考え聞くことを躊躇する」「心配事の聞き方が分からない」であり、支援は「褥婦の訴えをひたすら聞く」「身体症状の軽減につながる助言をする」「気分転換の機会やケアを提供する」「支援内容が定まらない」であった。教員は、心理的な負担を与えるという危惧を持つ学生に心情を理解し関わり方を助言・指導する必要性が示唆された。