大学生75名に「バランスのよい夕食」のイメージを絵に描いてもらった。食事バランスガイドに基づいて分析した結果,主食・副菜・主菜が揃ったバランスのよい食事をイメージした大学生が68名(91%)と多かった。一汁三菜が揃った食事をイメージした一汁三菜群(20名,27%)は,その他群(一汁三菜群以外の55名,73%)より,過去と現在の食経験が豊かであり,自分を健康だと思う意識,対人関係に関する自立度などが高かった。また,副菜に対して豊かなイメージをもっており,このことがバランスのよい食事をイメージする上で決め手となっていた。
『若者たちの食卓』ナカニシヤ出版(※著者:外山紀子・長谷川智子・佐藤康一郎。第1章コラム執筆担当:手島陽子),pp.18-19.