新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛時に調理を始めた大学生(開始者9名)の自炊の状況を,調理経験のある大学生(経験者16名)と比較した。調査期間は2020年5-8月(第1期)と11月(第2期),調査方法は食写真調査(連続5日間の全食事の写真)とアンケート調査(調理歴,調理技術レベル等)であった。第1期の開始者は経験者より,調理の外部化率が低い傾向がみられ,食事バランス遵守得点の合計が高かったが,調理技術レベルの自己評価,レシピ情報の入手先等には差がみられなかった。外出自粛緩和後の第2期も調理を継続していた開始者の比率は経験者より低かった。
※発表者:手島陽子,外山紀子