TNF-αの全身投与によるがん治療は副作用の問題から失敗しており、腫瘍特異的な分布を可能とする投与法が必須である。そこで私たちは、この点を腫瘍特異的に集積するビフィズス菌の性質を利用して克服し、TNF-α発現・分泌ビフィズス菌を用いた新たな抗腫瘍薬を開発することを目的とした。結果として本組換えビフィズス菌は大腸菌精製標品と同程度の細胞増殖阻害活性をもつTNF-αを分泌し、またin vivoにおいて抗腫瘍効果を示した。
担当部分:共同研究のため本人担当部分抽出不可
加藤雅和、平裕一郎、平郁子、竹澤玲美、中井亮佑、清水芳実、磯田勝広、斎藤浩美、石田功