「概要本旨」幼稚園教育における園行事に焦点を当て、どのような合理的配慮を行うと障害傾向を有する幼児が園行事にスムーズに参加できるのかその要素を明らかにすることを目的に行事に関する記録物を分析した。、自閉症を有する幼児に対し一般的に有効とされてきた「混乱や戸惑いを予防するため、事前に予定の説明を行う」という合理的配慮は本研究の対象園での園行事においてはA児の特性を考え、適用しなかった。その結果、事前説明を行わなかったことがA児の持てる力を伸ばし、本番で十分発揮させることに繋がった。したがって、一般的な合理的配慮を画一的に適応させるのではなく、障害や個性、特性をよく踏まえ、その子が安心して活動できるように導くことが重要であると考えられた。
P.477-478
共同発表者:三島秀晃、久保田健夫、太田裕子
(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)