図画工作科における伝統素材を取り入れた教材化の考案―和紙と礬水を用いた表現と実践―
本研究は,和紙の表面加工(礬水)に焦点を当てた。礬水は,膠と明礬の混合液で作られ,紙や絹の滲み止めとして芸術分野で幅広く使用されている。和紙の特性と礬水の特性を組み合わせた新しい表現を図画工作科の教材として導入することを目指した。本研究では,教員及び教員志望学生が伝統素材を扱った教育的実践が可能となるよう具体的な学習内容を示した。
大学美術教育学会誌