関数の定義域と値域をとらえる教具を用いた学習指導-高等学校の実態とその改善をとおして-
高校1年生で2次関数の理解が低い要因に定義域と値域の理解不足,独立変数と従属変数の理解不足があることを突きとめた。そこで関数の定義域の理解を深めるために定義域を強調する直定規状の透明板を利用し,高校1年に2次関数の最大値・最小値,値域をとらえさせる指導を行った。その結果,定義域を強調することで,生徒は関数の定義や独立変数と従属変数の関係,定義域と値域の理解を深められることが明らかになった。
日本数学教育学会誌