4年制大学における「総合演習-病児保育」の試み-難病で亡くなった14歳の少年の手記からの学び-
第18回日本医療保育学会大会抄録集(弘前市)
本研究の目的は,演習で実践した「少年の手記の読み合わせ」の効果を明確化する事である。平成25年9月~平成26年1月,計9回にわたり,「天国へとどけ14才の絶筆」という本を履修者29名(男子5名,女子24名)全員で購読し,感想を言い合うという演習を繰り返し,最後のまとめとして,「学びの内容」を記載してもらった。その文章の内容を類似性に従い分類し,カテゴリー化を試みた。結果,「少年の生き方・死に方からの遊び」「保育士・看護師・保護者の役割と連携」「少年以外のケアの対象」の3項目が抽出された。