本研究は,E市の保育園にこどもを通わせる親に対し,こどもの体調不良時の対応および病児・病後児保育に対する意識を明確にする目的で,平成24年10月に316世帯を対象に質問紙調査を行った。こどもが体調不良時には,仕事への影響に不安を抱きつつも,夫や親の協力を得ながら対応している。遊びの内容はビデオ・DVDに傾く傾向があり,体調不良時の適切な遊びの選択が望まれる。病児・病後児保育は保育園あるいは独自の施設で,資格を持った専門職者に保育してもらいたいという要望が強く,「保育者」への役割期待は大きいと考えられる。