本研究の目的は,家族が行ううたうタッチケアの効果を,唾液アミラーゼ値及びビデオ撮影による心身の変化の面から明らかにすることである。2016年8~10月,在宅療養をしている20歳代の定酸素脳症の青年と母親を対象に,週1回家庭訪問し,タッチケアのみとうたうタッチケアを交互に5回ずつ,約20分間母親が実践し,前後で青年及び母親の唾液アミラーゼ値(にプロ唾液アミラーぜモニター)を測定した。その間ビデを撮影をし,子の表情・開眼状況・瞬き・口の動き・眼球の動き・手及び腕の動きを観察した。うたは童謡・唱歌4曲を選択した。うたうタッチケアは,ストレスを軽減させ,リラックス効果をもたらした。