「生きること」と「死ぬこと」をこどもにどう伝えるか-学生同士の9冊の絵本の読み聞かせからの学び-
第21回日本医療保育学会学術集会抄録集(宇都宮市)
「保育実践演習」である「こども学総合演習」において,「ガン」でこの世を去った9歳の少年の生きざまを書いた母親の手記の読み合わせを5回に渡り行った。その中で,「生と死」に触れ,保育者の医療チームの一員としての役割や児及び家族の心理について深く学んだ。学生18名が9冊の絵本を選択した。本研究の目的は,絵本の読み聞かせを「聞く立場」「読み聞かせる立場」の療法を体験する事により得た学びの内容を明確にする事である。「生と死」は,保育者や親が子どもに教え込むものではなく,子どもと共感する事が重要である。