沸騰現象の二次元化による沸騰伝熱機構の解明
沸騰伝熱については沸騰により気泡が発生するため、従来精密な観察が困難であった。そこで疑似的な二次元空間を創出し断面をハイスピードカメラで観察した。センサ出力と同期させた画像解析の結果から、限界熱流束付近やこれに続く遷移沸騰領域における気泡の離脱及びその後の液体の侵入のメカニズムや、この領域の伝熱に支配的な因子となる気泡底部における液膜の挙動を解明し、これから推測される伝熱量を定式化した。
学位論文(修士(工学))