言語を利用した軽度認知障害の人の感情起伏分析
第24回日本早期認知症学会学術大会
言葉から推測される心の動きについて、軽度認知障害の人と高齢健常者等と違いが見られるのか、事前学習済みのBERTモデルを用いて、対照群付き高齢者コーパスのテキストデータに対し分類予測を行うことで分析した。MCIの人では感情強度が低下する傾向、二次感情や社会的情動の方が、感情強度が維持される傾向が判明した。更に8単語毎に話中の感情起伏を言語から追跡した結果、MCIの人は、主題となる感情や安定した感情から逸脱する時間が増えることが分かった。