【背景と目的】未だかつてない社会状況の影響により、看護学生にとって欠かせない学びの場である臨床実習は減少した。しかし、学生・職員・教員のそれぞれが、感染状況に応じた対策と工夫を行いながら、将来を担う看護職の学 びの機会を創出してきた。そして、今、まさに全国の臨床現場では、試行錯誤しながら、新人看護師支援を続け、管理者や先輩看護師自身も学び続けている。本インフォメーション・エクスチェンジでは、コロナ禍で学生時代を過ごした学生(現:新人看護師)・新人看護師を支援する職員・臨床実習に代わる方法を探求した教員へのインタビュー調査を通して明らかとなった、それぞれの声を紹介する。そして、3者の声を伝え合い、連携しながら、現場での新人看護師支援につなげている取り組みについて紹介する。これらを糸口としながら、参加者の皆様と現場に寄り添った新人看護師支援について考える機会としたい。コロナ禍で学生時代を過ごした新人看護師への支援の方略は、「今だけ」必要とされるものではなく、今後の新人看護師支援にとって重要な方略だと考えている。
【企画内容の要約】・研究結果:学生(現新人看護師)、職員、教員の3者の声の紹介・入職前の学生の「声」を、臨床現場の管理者・先輩看護師に届ける取り組みの紹介・臨床現場と教育機関が、それぞれの声を伝え合う取り組みの紹介・臨床現場での新人看護師支援の実際・新人看護師支援の現状・課題の共有、および今後の支援に向けた意見交換
【ディスカッションの論点】それぞれの施設や教育機関で行われている、コロナ禍で学生時代を過ごした新人看護師を支援する取り組みを共有するとともに、3者(学生・職員・教員)が協働して創り出すこれからの新人看護師教育について一緒に考えていきましょう
【ディスカッションの形式】グループワークによる意見交換全体での質疑応答 この取り組みは、JSPS科研費21K10562の助成を受けて実施した。