古代日本鉄関係技術者の養成に関する研究-8世紀造東大寺司鉄加工技術者に見る労働階梯制を中心として- (査読付き)
古代生産技術教育史研究の対象を造石山院の鉄加工技術者に求めて検討。当時の鉄加工関係報告書類の中から、同一作業報告の案文と正文とを抽出しその比較から当時の鉄加工技術者の存在形態を明かにした。それは国家による技術者の個別人身的支配と考えられるものであり、これを前提として、技術労働者は労働階梯上に配置されていたことを確認。また、この労働階梯が技術の難易度によって構成されていたことから
教育史学会 「日本の教育史学」 34集 (PP.4~21)