日本古代仏師教育研究の視点と史料 (査読付き)
日本古代生産技術教育において、これまで仏師・仏工に関する問題は十分に議論されることがなかった。しかし、日本古代生産技術教育史研究の重要な史料と考えられる『正倉院文書』の中では、この仏師・仏工に関する史料は量的に最も多く現存する史料群である。この史料群の整理と検討なくして、仏師・仏工研究のみならず、日本古代における生産技術教育の実態は解明されない。この立場から、比較的研究が進んで
日本大学法学部 「桜文論叢」68巻 (pp205~224)