近代日本教育課程史研究の史料についての考察 (査読付き)
明治以降の歴史教材研究の方法を史料の観点から整理し、教育課程史研究の方法を明らかにした。その中で、これまでこの分野の研究で基礎史料とされてきた『日本教科書体系』の史料的価値について検討を加え、この史料が詳細な検討を加える上では慎重に取り扱うべき史料であることを確認した。さらに、明治初期の歴史教材の編纂においては、十分な教材観が未成熟のまま編纂されていたことがいくつかの古代史記述
日本大学法学部 「桜文論叢」61巻 (pp.45~65)