8世紀民衆徴発と教育-とくに造瓦所仕丁をめぐって-(査読付き)
日本古代生産技教育に関する論考。8世紀、造瓦技術伝習の成果が民衆の須恵器生産に波及していく事実を検討し、この技術を民衆が習得する方法として、国家政策としての律令的徴用制が機能したと考えられる点に注目した。造瓦所の労働者の編成には技術の習熟度による労働階梯制や有技能者と技術を持たない者との共同作業の事実が見られた。これは造瓦所の労働階梯が実践的な活動を通じて実生活への応用可能な能
日本大学教育学会 「教育学雑誌」17号 (PP.249~262)