夫婦の抑うつ状態による親密性と親意識の変化:第1子誕生から2年間の縦断調査から
第27回日本家族心理学会大会(青山こどもの城)
第1子の妊娠期から産後2年までの400組の夫婦を対象とした縦断調査より、夫婦双方の抑うつ状態の変化を基にクラスター分析を行ったところ4群が認められた。その群ごとに夫婦の親密性及び親意識の変移と夫婦双方の抑うつ状態の変移との関連性を検討した。その結果、肯定的な親意識は妻夫共に自らの抑うつの高低と関連していた。また否定的な親意識は妻では関連が見られなかったが、夫では夫婦双方の抑うつ状態の高低が関連していることが示された。