夫婦の親密性の変化とコミュニケーション:妊娠期から産後2年までの縦断研究から
第20回日本発達心理学会大会(日本女子大学)
夫婦400組を対象とした妻の妊娠期から産後2年までの質問紙による縦断研究を基に、第1子誕生による夫婦の親密性の低下要因を夫婦間の葛藤生起場面におけるコミュニケーションに求め、その関連性を検討した。その結果、第1子出産後に夫婦の親密性が低下した夫婦では、妻は夫婦双方の対立的言動や没交渉の増加を認識している一方、夫は夫婦双方の問題への取組みが減少したと認識しており、夫婦間の認識のずれが示唆された。