親への移行における夫婦間及び対児愛着形成の変化と育児困難感との関連性について-計画妊娠と非計画妊娠の夫婦を比較して
第52回日本性=研究会議(財団法人日本性教育協会)
妊娠の状況をふまえた育児困難感生成モデルの検討を目的とし、第1子出産の夫婦を対象として質問紙による縦断調査の結果を報告した。「婚前妊娠群」では、産後6ヶ月の子どもの気質の認知を通して、妊娠期の成人愛着の型が育児困難感に寄与し、「Mistimed群」では、妊娠期の夫婦の親密性と対児感情が産後6ヶ月の育児困難感を予測すること、「計画妊娠群」では子どもの気質のみが育児困難感と関連することが示され、妊娠時の状況を把握することによる早期介入の有用性が示唆された。