近年の透析患者数の増加に伴い、QOLが重視されている。慢性透析患は、一般的に週3回、4時間の治療を行う。この際、ブラッドアクセスとなるシャント部が、長期の使用により硬化/閉塞等をおこす。硬化/閉塞等を起こしたシャント部は再手術を行わなければならない。しかしながら、シャント部の硬化/閉塞を知るには、聴診法による血流量変化音(以下シャント音)により、判別するほかない。この方法では定量性が保てないことが課題となっている。そこで、本研究では、有限要素法を用いて、シャント部に流れる血流量変化からシャント音の周波数変化を解析し、シャント音変化に定量性を持たすことを目的としている。
共著者:桂尚樹 (桐蔭横浜大)、佐藤敏夫 (桐蔭横浜大)、磯野裕佳 (桐蔭横浜大)
担当部分:研究・調査、データ分析及び、全文執筆