境界性人格障害の入院治療.
境界性人格障害の入院治療に関する文献を渉猟し、主に米国におけるその変遷をたどった結果、「長期入院から短期入院への移行」及び「入院治療システムの多様化」という2つの大きな変化のあることが指摘された。また、入院治療の主体が精神科医からコメディカルへ移行しつつあること、入退院の基準の多様化、患者家族へのシステマティックな心理教育プログラムの開発は、わが国における検討事項と考えられる。
精神療法,29(3), pp.293-300.