境界性パーソナリティ障害への弁証法的行動療法(DBT)-個人サイコセラピーにおける日本の症例に適したアレンジの試み-
DBT(弁証法的行動療法)は、Marsha M. Linehan が1987年に開発した外来治療プログラムで、境界性パーソナリティ障害に対する有効な治療法としてRCTにて立証され、広く支持されている。原法では、かなり多くの時間と労力が必要なDBTを現実的に日本で展開していくにあたって、わが国の症例に適したアレンジを工夫して個人サイコセラピーの中で施行した結果、その効果が認められた。
精神科臨床 Legato, 3(3) ,pp.30-34.