境界性パーソナリティ障害への弁証法的行動療法(DBT)-個人サイコセラピーにおける試み-.
原法ではかなり多くの時間と労力が必要なDBTを現実的に日本で展開していくにあたって、グループ・スキルトレーニングと個人サイコセラピーの併用を試みた。グループ・スキルトレーニングとの併用においては、グループで学んだスキルがより定着するよう、グループの進度に合わせたプログラムの進め方をした。その結果、十分な有用性、認容性が認められ、我が国における今後の拡大的運用における更なる端緒が見出された。
保健の科学,56(2) , pp.96-100.