Dialectical Behavior Therapy(DBT : 弁証法的行動療法)の個人サイコセラピーにおける試み.
原法ではかなり多くの時間と労力が必要なDBTを現実的に日本で展開していくにあたって、まず衝動行為のコントロールにターゲットをしぼり、次のステップとして苦悩に耐える技能の重要な課題である短期間の苦悩に耐えるための「危機を乗り切るためのストラテジー」に焦点をあてて、DBTの部分的試行として、個人サイコセラピーの中で施行してみた。その結果、十分な有用性、認容性が認められた。
外来精神医療,13(2), pp.15-18.