学会発表
中村晃士, 頴原禎人, 石黒大輔, 小野和哉, 森美加,他2名.
近年発達障害という概念が注目されてきているが、一般精神科の中では成人の発達障害はなかなか診断はつきにくく見過ごされている症例も多いと思われる。そこで、小児期には指摘されなかったものの、成人期になり職場で不適応を起こしたために精神科受診し、診断に至った成人発達障害2症例を報告し若干の考察を加えた。2症例ともに成人期まで問題が表面化することはなかったが、成人になってから発達障害をベースとして、職場での不適応に至っていたケースである。こういった症例を発達障害という観点から捉えなおすことにより、職場での適応の改善を図ることが出来たと思われる。