学会発表
森美加, 高橋道子, 牛島定信.
性同一性障害(GID)と男性性・女性性との関連を検討する目的で、性同一性障害と診断された女性GID(FTM)14名、男性GID(MTF)7名を対象とした心理検査の結果を解析した。その結果、FTMの方がMTFより、自己を統制し、物事を計画・組織・実行する傾向にあること。FTMでは、自分の性に違和感を持っているものの、MTFに比べ、ジェンダー・アイデンティティーが確立されていない傾向が、MTFでは、高い男性性・高い女性性ともに持った上で、女性であることを選択している傾向があることが示唆された。