学会発表
森美加, 馬渕麻由子, 酒井佳永, 鹿内裕恵, 岩満優美, 他1名.
女性が多数を占める疾患である関節リウマチ患者がどのような心理的支援を望んでいるのか、そのニーズを調査した結果、特に、個別心理相談、心理教育のニーズは顕著であった。そこで、個別心理相談、心理教育を中心とした、チームによる包括的なケアシステムがRA患者のQOLを高めるためには有効なのではないかと考えられる。さらに、不安の受容と変化を併せ持った心理療法的チームアプローチであるDBTを参考にした包括的ケアシステムの開発は、不安と安心の間で揺れ動くRA患者の心理的ケアのモデルとして有効であり、また、RA患者の長期的Quality of Lifeを最大にすることを治療目標とするT2T(Treat to Target)の有効性に繋がるのではないかと考えられる。