境界性人格障害への新しい認知行動療法的アプローチの試み-Dialectical Behavior Therapy(DBT : 弁証法的行動療法)の部分的試行による有用性・認容性の検討Ⅰ-
第25回日本心理臨床学会, 大阪.
学会発表DBTの重要な要素である情動調節技能(Emotion Regulation Skills)を取り上げ、特に衝動行為のコントロールに焦点をあて、DBTの部分的試行として、20代のBPD患者を対象とした個人サイコセラピーの中で施行し、その有用性、認容性を検討した。その結果、衝動行為は少しずつ減少していった。従ってDBTを現実的に日本で展開していくにあたって今後の拡大的運用における端緒が見出されたと考えられる。