2021年度第2回千葉県体育学会 オンライン開催
筆者が実施したジュニアテニス大会へのアスレティックトレーナーサポートについて報告した。主催者から依頼があり、大会は 6 月、8 月、9 月、10 月に開催され、毎回 16~57 名の選手が参加した。本大会における主催者からの主な要望は熱中症対策および外傷・障害への対応であった。熱中症については、定期的に WBGT計を使用し環境温度を計測し、日本テニス協会のヒートルールに則る評価した。6月、8月、9月の大会では多くの時間帯が警戒レベルに該当し、さらなる対策が必要と考える。外傷・障害対応については、コート脇にトレーナーブースを設け対応した。各大会で参加者の 5.6~15%の選手がトレーナーブースを利用した。足関節捻挫、擦過傷への対応が主であった。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーに対する調査ではジュニア選手へのサポート対応が不足していることが示唆されており、今後もこのようなサポートは貴重な機会になると考える。