メール相談からみたひきこもり本人の悩み―性別と年代に着目して―
日本心理臨床学会第34回秋季大会(神戸国際会議場)
2004年から蓄積されている約10年分の初回相談のデータから、本人の属性の内、年代と性別に着目し、テキストマイニングによる分析を行い、ひきこもり相談の内容の違いを検討した。その結果、ひきこもり本人の相談では、20代において性別の違いが顕著であり、特に男性では学校や職場での不適応が背景にあることが示された。また、年代を重ねることで状況が厳しくなり、心理的負担がより深刻になっていることがうかがわれた。