課題解決型学習では、学習成果を評価する場として発表会が設けられることがあるが、従来は対面形式が中心であった。しかし、時間的・地理的制約が大きい場合、遠隔(オンラインやオンデマンド)形式の発表会が行われることもある。対面形式よりも遠隔形式の方が発表会による教育効果が小さくなると考えられている。そこで本研究では、相互評価シートを活用することで遠隔形式での教育効果を高められるかどうかを評価することを目的とした。国士舘大学政経学部と株式会社G-Placeによる共同プロジェクトを事例として、参加者から回収した相互評価シートをテキスト分析することで、学生の論理的思考力、調査力、批判的思考力、実行力を評価することができた。