インドの家事労働者(Domestic Workers) ―苦境の要因、組織化の試みと課題
インドの家事労働者は、階級差を根底にし、雇用者と密接な関係にあり、各々が孤立しているため、インフォーマル・セクターの中でも特に搾取を受けやすい立場にある。1950年代以降の家事労働者の組織化や法制化の試みにもかかわらず、労働者間の利害の不一致や雇用者の監視下での組織化が困難さが、彼らの地位向上を阻んできた。雇用者・労働者双方の価値観の変容も必要であることを論じた。
アジア女性研究