向本敬洋,植田 央,先場 瞬,大野 誠.
この研究の目的は、複合サーキットトレーニング(CCT)とサーキットレジスタンストレーニング(CRT)中の脳酸素化と酸素摂取量(VO2)を調査することである。9人の健康な若年男性が、別々の日に以下の2つの試行を行った:1)CCT試行(5分間の有酸素運動を3回と4つのレジスタンス運動を1セット)、2)CRT試行(同じレジスタンス運動を6回、有酸素運動なし)。運動時間は30分間であった。脳酸素化は近赤外分光法で測定され、VO2は呼吸ごとに測定された。結果として、CCT試行中の酸素化ヘモグロビンと総ヘモグロビン濃度はCRT試行中よりも有意に高く、平均VO2とエネルギー消費量もCCT試行中の方が高かったことが示された。これらの結果は、有酸素運動を組み合わせたサーキットレジスタンストレーニングが、同じ運動時間のレジスタンストレーニングよりもエネルギー消費と脳酸素化を増加させることを示唆している。