競技レベルと視空間作業記憶の関係 -自転車競技選手を対象として-
日本催眠医学心理学会第61回大会、日本体育大学
本研究はクローズドスキルの要素が強い自転車競技の選手を対象に、全体イメージと鮮明性、統御性を検討し、競技能力との関係を明らかにした。実験参加者は男性19名、女性4名であった。その結果、イメージを鮮明に描けることと競技レベルの差は見受けられなかった。そのため、競技力の向上・実力発揮へ繋げていくためには、視空間作業記憶を高める必要性が示された。また、女性選手が男性選手より有意に全体イメージを描けていたため、性差を加味した働きかけを検討することが示された。