脂質生物学がわかる 脂質メディエーターの機能からシグナル伝達まで
病態の解析や、治療効果の判定、産生阻害薬の開発に作用物質の同定と定量は必要である。しかし、生理活性脂質は物理的に不安定であり、産生刺激に応じて産生細胞の近傍で働き、速やかに代謝を受けて不活性化されてしまう。低濃度で働くため、ホルモンと異なり産生量は少ない。本項では、生理活性脂質の抽出法と精製法及び分析法について解説してある。
羊土社, 東京