『明石』と『津軽』――新風土記叢書の「郷土」
「新風土記叢書」のうち、戦後、小山書店から再刊された太宰治『津軽』と稲垣足穂『明石』に注目し、この二つのテクストがどう「風土記」の〈慥からしさ〉、「郷土」という観念の空虚に罅を入れ得たかを分析した。
千葉大学大学院人文社会科学研究科・研究プロジェクト報告書「日本文学と故郷/郷土」