稲垣足穂「弥勒」論――『ショーペンハウエル随想録』をめぐって
稲垣足穂の代表作『弥勒』を『ショーペンハウエル随想録』と異稿の比較対照から分析し、作品構造の劇的な変化を明らかにするとともに、足穂の初期から中期への創作方法の転換点として新たに位置づけた。
日本近代文学