トロミ調整食品を用いた酸化マグネシウム錠の投薬上の問題点
第30回日本医療薬学会年会(名古屋)
摂食嚥下障害患者の服薬にトロミ調整食品を用いることは易崩壊性を有する製剤であってもリスクが高い。実際、トロミ剤を使用している患者の酸化マグネシウム錠の平均投与量は、トロミ剤を使用していない患者に比べ、有意に多かったとの報告がある。一方、昨年の年会において演者が発表した水オブラート法による服薬方法では、崩壊が見られていることから有用である。特に易崩壊性を有する製剤であっても、事前に薬剤師による評価を行い、医療従事者や患者家族への情報提供、指導する必要がある。