公立図書館経営における指定管理者制度に関する政治学的一考察 ―官民協働の境界線をめぐる予備的検討―
公共図書館における指定管理者制度の導入に関する研究では、制度の導入がもたらす問題点を指摘するだけではなく、制度をどのようにコントロールし、活用していくかを模索する必要がある。本稿では、政治理論的な観点から制度を概観し、公共部門と民間部門のあいだにある「境界線」に注目して、制度が有する両義性を明らかにする。
帝京平成大学紀要, 第30巻, pp.157-166.