GHQの指導は戦後の柔道整復教育にどのような影響を与えたか。
第31回日本柔道整復接骨医学会学術大会,帝京科学大学千住キャンパス
本発表はGHQ/SCAP文書(PHWS:公衆衛生福祉局)および「あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師学校養成施設認定規則」(昭和26年9月23日 文部・厚生省令第2号)を比較し、戦後の柔道整復師養成がGHQからどの程度、影響を受けていたかを明らかにした。その結果、GHQ/SCAP文書では一般マッサージ療法、マッサージ理論、マッサージ実技という科目がみられたが、昭和26年の規則ではこれらが削除されていた。このことは技術に関して柔道整復独自の技術を深化させようとの姿勢がみられたと考えられた。