本研究の目的は,在宅重症心身障害児(以下在宅重症児)の被虐待を訪問看護師(以下訪看)が認知するための「被虐待気づきの指標」(以下指標)を開発し,その妥当性を確認することである.方法:指標は先行文献1)2)等から被虐待38場面を決定し短文で構成した.全国の小児訪問実績がある2,985訪問看護ステーションで被虐待対応経験のある訪看を対象とし,デルファイ調査を2回行い指標の妥当性を確認した.各被虐待場面が指標として妥当であるかを4段階で問い,「思う,強く思う」を「あり」とした.「あり」への同意率は70%とした.