2017年に幼稚園教育要領が改訂され、領域「表現」に「自然の中にある 音、形、色などに気づくようにすること」が付記された。本研究では、幼稚園の3 歳児と保育者養成大学の学生に焦点を当て、日常生活における自然音の聴取実態について明らかにすることを目的とした。本研究により、幼稚園における日常生活の中で、幼児が自ら自然の中にある音に気づく機会は少ないことが明らかになった。保育者養成大学の学生もまた日常生活の中で自然の中にある音をほとんど聞いていないことが明らかになり、授業カリキュラムに組み込む必要性が示唆された。