本研究の目的は、周術期看護学実習で、手術看護カンファレンスに参加した手術室看護師がどのようにカンファレンス(以下CF)を捉えたのかを明らかにすることである。看護系大学3年生の周術期看護学実習で、手術看護に関するCFに参加した看護師1名を対象とし、3年生の領域別実習の初回、中間、最終回のCF直後に半構成的面接を実施した。看護師は初回、3ヶ月目、最終回でCFの捉え方に大きな変化はなかった。学生が手術見学のみだった際、【見学はその場限りで学生の反応はなく一方通行】だったが、看護師参加型CFでは、【学生の声が直接聴けるのが新鮮】だと感じていた。また、<学生の疑問に答えることで手術看護を考えるきっかけになる>と捉え、新人教育のヒントを掴み、自身の新人や学生時代を思い出していた。<学生が質問することに意味がある>と実感し、<自身の語りを振り返り次にいかす>ようにしていた。