その他の研究業績等

基本情報

氏名 河合 桃代
氏名(カナ) カワイ モモヨ
氏名(英語) Momoyo Kawai
所属 ヒューマンケア学部 看護学科
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

熱布バックケアがCOVID-19重症患者受入れで疲弊している看護実践現場にどのような変化をもたらしたか―アクションリサーチ開始早期のフィールドノーツとカンファレンスの分析より―

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

202112

発表学会等の名称

第41回日本看護科学学会学術集会

概要

茂野 香おる・辻 守栄・内山 孝子・大宮 裕子・河合 桃代・殿城友紀・酒井 千恵・川嶋みどり【目的】実践者と研究者が協働し、腹臥位療法中の患者に自然の回復力を整える熱布バックケアを組み合わせたワンセットケアの導入により、看護実践現場にどのような変化が起きたのか、協働開始からの3か月間に生じた実践現場の変化を明らかにする。今後、看護実践現場にケアの普及を図るうえで根拠となるモデルを構築できる可能性がある<!--[if !supportAnnotations]--><!--[endif]--> 。【方法】A病院(COVID-19重症患者受入れ施設)看護師を参加者としたアクションリサーチ。ワンセットケア実践に関する3回のカンファレンスにおける語りと2回の実践的な介入時のフィールドノーツをデータとし、質的記述的に分析した。本研究は淑徳大学看護栄養学部およびA病院倫理審査委員会の承認を得ている。【結果】実践現場の看護師のニーズに応じ、熱布バックケア講習(体感を含む)及びスライディングシート(以下、SS)を用いた腹臥位への体位変換講習会を2021年2月に開催した。熱布バックケアを体感した看護師からは「気持ちいい」「明日から実践する」などの反応があり、SSを用いた腹臥位への体位変換技術習得に向け当日から実践を始める反応があった。1か月後、実践を振り返るカンファレンスでは熱布バックケアを継続して行っていること、医師と協働しCOVID-19 重症患者を想定した安全な腹臥位の練習を繰り返していることなどが語られた。さらに1か月後のカンファレンスでは、患者・看護師双方にとって安全・安楽な SSを用いた腹臥位への体位変換方法の院内学習会の必要性が語られた。その1週間後、研究者は現地にて動画撮影協力および編集方法の助言等を行った。その1か月後のカンファレンスでは体位変換方法の院内学習会実施について語られた。【考察】ケア<!--[if !supportAnnotations]-->導入約3か月で、他職種・他部署を巻き込んで急速にケアが普及した要因として、①ケアの良さを看護師自身が体験し実感した、②現場のニーズに研究者が即応したこと等が考えられた。<!--[if !supportAnnotations]--> 具体的に実践するために主体的な動画作成に至っていた。