スピーチ不安に及ぼす呼吸法と数息観の効果比較―認知・生理・行動の3側面からの検討―
認知行動療法の1技法としての呼吸調整のうち,呼吸法と数息の両技法がスピーチ不安の3側面に及ぼす効果を実験研究にて比較検討した。その結果,生理的不安と行動的不安に関しては呼吸法がより有効であることが示唆された。また,性差の検討をした結果,男性は数息,女性は呼吸法を用いる方が,生理的不安と行動的不安に効果がある可能性が示された。
早稲田大学教育学部学術研究